杣人※(そまびと)も愛した枯山水式庭園が現存する古刹
室町時代、蓮如上人が吉野地方の布教の拠点として建立した寺で、「下市御坊」とも呼ばれています。同時代の吉野林業の担い手であった杣人たちの心の拠り所であり、同寺の周辺には木材加工技術を持った人々が暮らしていました。本堂と大書院との中間に位置する庭園は、石組みを主とし、玉石を敷きつめ、平坦地を水面に見立てた枯山水式平庭を取り入れた県指定の文化財(庭園見学、要予約)となっています。外とは切り離された庭園空間には、ゆったりとした時間が流れています。
※杣木を切ったり運び出したりする人。きこり。そま。
願行寺
下市町
文化財データ
- 名称
- 願行寺
- よみかた
- がんぎょうじ
- ジャンル
- 構成文化財
- 住所
- 奈良県吉野郡下市町大字下市2952
- お問い合わせ
- 0747-52-2344
- その他
- 参拝料:500円
公式URL:http://www.town.shimoichi.lg.jp/0000000276.html