吉野川の開削跡

吉野町川上村
吉野川の開削跡
先人のたゆまぬ努力と知恵が吉野林業の礎に

「林業にとってもっとも重要な作業は、倒した大木を人里まで運ぶこと」。山奥で伐採した木材を効率よく運ぶため、林業に携わる人々は、木材の搬出の合理化に徹底的に取り組みました。激しい蛇行を繰り返す吉野川上流域では、岩場を開削した跡が随所に残っており、ダイナマイトも重機もない時代に、ノミとゲンノウだけで岩を削り、水路を開削して川幅を広げ、大きな筏(いかだ)を組んで大量に木材を流せるようにしました。このことにより吉野の森林資源の開発が加速しました。

文化財データ

名称
吉野川の開削跡
よみかた
よしのがわのかいさくあと
ジャンル
構成文化財

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